• 2008年12月02日 20:55

キノコレ★Vol.46:エミール・ガレ「ひとよ茸」

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どうも、とよ田キノ子です。

長野へ引っ越したこともあって、車を少し走らせて諏訪市にある北澤美術館へ。
諏訪湖畔にある北澤美術館は、ガレの作品を中心に展示している本館、そこから車で10分ほど離れたところに新館がある。新館はガラス工芸品展示の他、日本最大級のガラスショップとトンボ玉や吹きガラスなどを創作体験できる工房が併設されている。北澤美術館の所有しているアール・ヌーヴォー期のガラス工芸のコレクション(約700点)は世界有数のもので、それが北澤利男氏個人によるものだったというから、これもまた驚きである。
(コレクションはガラス工芸の他、東山魁夷や平山郁夫など現代日本画200点も。)
お目当てはもちろん、アール・ヌーヴォーを代表する作家・エミール・ガレ(Émile Gallé, 1846-1904)最晩年の作品「ひとよ茸ランプ」。
「ひとよ茸ランプ」は合計6体制作されたが、現存しているのは3体のみ。
それぞれ、北澤美術館(諏訪)、サントリー美術館(東京)、そしてガレの故郷であるナンシーにあるナンシー派美術館(フランス)に所蔵されている。この3体の中でも、北澤美術館にある「ひとよ茸ランプ」は、ガレが亡くなるまでベッドの脇に置いていたと言われ、作品としても一番評価が高く、唯一ガレのサインが入っているものであるという。
「ひとよ茸ランプ」は高さ83cm という大きな作品だが、モチーフとなっている実際のヒトヨタケは10cm程度。ヒトヨタケは一夜で成長し、夜明けには溶けてしまうという儚いキノコである。また、キノコなど菌類は自然界における分解者であり、食物連鎖の最終段階に位置する存在。このキノコの消滅と再生を繰り返す姿が、死を予感していたガレ本人と、そしてガレの作品に共通するテーマ「生と死の輪廻」と重なり、この作品が生まれたと思うと感慨深い。
(ガレはこの作品の制作時には白血病を患っていた。)

kinokoPhoto_46-1.jpg

↑左:ひとよ茸ランプ/右:ひとよ茸花器
「ひとよ茸ランプ」の成長過程が異なる3本のキノコは、それぞれ人生の幼年期・青年期・壮年期を喩えられているといわれている。生き生きとした曲線が、その先の「死」をも思わせる。実物は、キノコをランプとして表現してくれたことに感謝したいほど、それはそれはしっくりと美しい。(完全レプリカが欲しい…。)


kinokoPhoto_46-2.jpg

↑もちろんミュージアムショップで「ひとよ茸ランプ」グッズを。
左:ひとよ茸ランプ(ミニチュア・小サイズ)/中央:ひとよ茸ガラス細工/手前:ひとよ茸しおり/奥:ひとよ茸ランプポストカード
ミニチュアランプは大小の2サイズ展開、今回は小サイズを購入。着色には固体差があるが、全体的にやや荒め。


kinokoPhoto_46-3.jpg

↑ミニチュアランプ、点灯するとこんなかんじ。
実際はこの写真よりも、もっと赤い光を放つ。


【関連】
北澤美術館
ガイドボランティアからのメッセージ 第10回「きのこが主役」(北澤美術館)
エミール・ガレ(Wikipedia)

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コメント (2)

>Utaさん
はじめまして。
お役に立てたようで、よかったです^^
インターネットオークションは、実物を見られないので、こういったものを落札しようとするといろいろとトラブルもありそうですね。
北澤美術館、とても素敵な作品が展示されていますので、機会があればぜひ足を運んでみてください。

 初めまして,上記ガレに関するblog,とても参考になりました。北澤美術館のHPも閲覧ができ,オークションに於ける贋物やボッタクリの被害から,未然に救って頂きました。
 略儀ながら,厚く御礼を申し上げます。_(._.)_感謝♪
 

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